「下の名前」って?

 預かり保育の時間、3歳児のAちゃんが事務所に遊びに来ました。ちなみに、事務所は遊び場ではないので、普段は預かり保育のお部屋に戻ることを促します。
 ただ、今日のAちゃんはちょっと寂しさを感じており、大人に一対一でかかわってもらいたかったようです。そこでしばらく相手をしてあげていました。
 そんな中、クラス担任が保育準備のため、事務所にやってきました。Aちゃんは一緒に遊びたくなったようで、担任が事務所の2階に教材を取りに行っても「○○先生!○○先生!」と呼び続けていました。本当に担任が好きなのですね~。2学期末も近づく中、信頼関係も高まっているということでしょう。とても良いことだと思います。
 ただ、本園の預かり保育は担当教員がいます。正規の保育時間を終えると、クラス担任は保育の振り返りや、明日の準備を行う必要がありますので、保育の交代は必要不可欠です。しかし、幼い子どもは切り替えられないことも多いもの・・・。そこで「○○先生!」の連呼となったわけです。
 私はAちゃんが落ち着き、気持ちが切り替えられればと思い、「Aちゃん、○○先生の下の名前、知ってる?」と聞いてみました。物事を考える機会を持つと落ち着きますからね・・・。
 ところが、Aちゃんは「下の名前?」とピンときていない様子。「そう、下の名前。○○先生は知ってるけど、下の名前よ!」と繰り返し聞いてみると、Aちゃんはイスの下をのぞき込み、「下の名前・・・??」と言い出しました。その姿を見て、思わず吹き出してしまいました。(Aちゃん、ごめんなさい)
 どうやら「下」という言葉に反応したようです。こちらは「姓」ではなく「名」を聞いたつもりですが、Aちゃんには「下の名前」という聞き方では理解できなかったようです。大人同士であれば、当たり前に通じ合う会話も、幼い子ども相手では成り立たないことも多いもの。今後も気をつけていかねばなりませんね。反省!反省!
(あっ、そうそう、Aちゃんはその後、自分から気持ちを切り替え、預かり保育の部屋に戻っていきましたよ。)
2023年11月22日