地図を持って冒険だ!

 園庭で遊んでいた3歳児のAちゃんとBちゃん。あっちに行ったり、こっちに行ったりと、ひとつの遊びにじっくり取り組んでいるようには見えませんでした。
 まぁ、5歳児くらいになっても、ひとつの遊びに集中して取り組むのは長くても1時間程度、と言われています。(もちろん個人差、また状況次第といったことはありますが・・・)それだけに、3歳児の遊びがめまぐるしく変わることはよくあることです。
 ただ、そうであれば、2人は離ればなれになってもよさそうです。でも、2人はずっと一緒でした。状況をつかめなかった私は、邪魔になることをいとわず、聞いてみることにしました。
 A「ちじゅ」
 私「エッ、何?」
 A「ち~じゅ」
 私「チーズ?」
 A「違うの!これ、これ!」
 聞き取れない私にAちゃんが見せてくれたのが、下の写真の地図でした。残念ながら、描かれている内容までは理解できませんでしたが、どうやら「ちじゅ(地図)」を片手に、2人で園庭をあちこち冒険している、ということのようです。だから、ひとつの場所に留まることはしなかったわけです。
 その後も2人はジャングルジムや、くもの巣ネット、太鼓橋などにチャレンジしていきました。言わば、固定遊具を順にめぐり、クリアしていく「サーキット遊び」のようです。入園当初では考えられなかった遊び方ですね。それだけ体が自由に動かせるようになっている、ということでしょう。たいしたものです。
 ただ、切り株では互いに向かい合って登ったことで、ドンジャンケンのような遊びも始めていました。体を使うだけでなく、ルール遊びの楽しさも味わっているようです。遊びの幅を広げているわけですね。
 “まだ3歳児、されど3歳児”といったところでしょうかね~。


2024年02月04日