71回目だけど13回目でもある運動会

 本園の運動会は、今年で71回目を迎えました。
 ただ、子どもたちの中では「13回目のうんどうかい」となっていました。どうしてって・・・??
 それは、日々、子どもたちが体を動かす遊び、また、競う遊びを楽しんできたからです。特に運動会を体験している5歳児を中心に、お泊まり保育が終わった頃から「今日もうんどうかいをしよう!」との意欲が高まっていきました。そして、いよいよお父さんやお母さんたちにも来てほしい日を園長に相談にきた際「10月12日」に決めたところ、その日が「13回目」となったわけです。ですから、今年の子どもたちにとっては「13回目のうんどうかい」だったわけです。
 このように本園の運動会は、教師が種目を決め、当日に向け、毎日訓練していく、というやり方はしていません。日々楽しんでいる遊びを子どもと一緒に考え、種目化していくことを大切にしています。今年のプログラムも、こうしてできあがったわけです。
 もちろん、教師側にも計画はあります。ただ、その計画は大変、柔軟なものです。主人公は子どもであり、その子どもたちが自分で考え、やりたいことを実現していくことが成長のカギとなるわけですから、当然の保育姿勢と言えるでしょう。
 本園の保育を「自由のようだけど、ほったらかしでは・・・」「遊びを大切にと言いながら、遊び道具などを制限しているのでは・・・」などと捉える方もいらっしゃるようです。
 でも、放任では子ども主体の運動会は実現しません。また、遊び環境や条件を保育の意図に応じて変化させなければ、興味・関心の集約もはかれません。この辺は、大変微妙、かつ難しい保育の極意です。ご不安、ご心配な点があれば、ぜひ、教師に尋ねてくださいね。
2024年10月14日