チャボの死に心を痛める

 夏期保育の準備を始めた日、掃除のため動物小屋に入ると、オスのチャボ「なな」が亡くなっていました。
 思えば「なな」は最年長のオスとして、常に群れをリードしていました。他のチャボたちは元気ですから、暑さやエサ不足で亡くなったわけではないようです。かなりの高齢でしたから天寿をまっとうしたようです。
 「かわいそう~」
 「お墓をつくってあげよう!」
 預かり保育に参加していた子どもたちから、自然に声があがりました。特に、日頃、動物当番でお世話をしている5歳児は熱心でした。翌週、夏期保育が始まると、さっそくクラスメートにも伝え、みんなで冥福を祈っていました。
 動物はかわいく、子どもも大人も癒やされます。ただ生き物ですから「死」は避けられません。「死」は悲しく、心が痛みますが、それゆえ「命の大切さ」に気づく機会にもなるのだと思います。うまく言葉にならなくても、チャボを見送った子どもたちには「畏敬の念」も芽生えつつあるかもしれませんね。
2023年08月28日