やりたい時が遊び時

 今週、年長5歳児 4~5人の子どもたちが縄跳びを始めました。
 「縄跳びって、冬場の遊びでは・・・?」
 どこからか、そんな声も聞こえてきそうですね。
 確かに、遊びの中にはある時期になると流行るものがあります。正月時になると凧揚げ、羽子板、福笑いなどが流行る、といった例が代表的なものでしょうか・・・。季節感を背景に遊ばれるもの、あるいは、伝統行事(お祭りなど)にちなんで遊ばれるものも多いですから、時期ごとに遊びの風景が変わることはよく見られるわけです。
 ただ幼児期は、大人や青少年ほど季節感や伝統行事を踏まえた生活はしていません。何より大切なのは、その時々の興味・関心です。時には「モノ」に、時には「ヒト」に、時には「コト(事柄・活動)」に刺激を受け、幼児たちは思い々々に遊んでいきます。ちょっと乱暴に言えば「季節なんてカンケ~ね~!!」といったところでしょうか。縄跳びを楽しむ5歳児を見ながら、そんなことを考えていました。
 A「ね~、見てて。いっぱい跳べるよ」
 そんな声をきっかけに、5歳児たちが私に前跳びを披露してくれました。ただ、張り切りすぎなのか、ちょっと急ぎすぎ、すぐにストップしてしまいます。
 私「もう少し、ゆっくり跳んでみると長く跳べるかもね・・・」
 B「え~、ゆっくりって・・・?」
 そこで、長縄を使って遊ぶことを提案してみました。回転する縄をリズミカルに跳んでみるには「郵便屋さん」がよいと考え、子どもたちに挑戦してもらうと、すぐにうまく跳べました。4歳児の頃から経験があるCくんは66回も跳びました。大したものだと思います。
 次に子どもたちに誘われたら「クマさん」「大波小波」「一羽のカラス」「青山の」など、4歳児の時に遊んできたのと新しい長縄遊びをミックスして楽しんでいこうかな・・・。もちろん、1人で挑戦する短縄遊びも頑張ってもらいましょう。
2023年05月24日