お友だちができたかな・・・?!

 朝、まだお母さんと別れづらく、泣いてしまう3歳児。遊び出しても、まだまだ1人遊びが中心となる3歳児。それが3歳児らしさですから、あわてる必要はないですよね~。ゆっくり、見守っていきましょう・・・などと思っていたら、なんと、AくんとBくんが連れ立って遊んでいるではありませんか!!
 一輪の手押し車(一輪トロッコ)に砂場の道具を入れ、押しながら梅の木の下まで行く。梅の木の下では、一輪トロッコの前後をビールケースで挟む。駐車場?それとも基地かな?
 落ち着く間もなく、Aくんが「Bくん、行こう」と声をかけました。
 (すご~い!名前も覚えたんだ!)
 そして、3歳児組前の砂場まで、2人で一輪トロッコを走らせていきました。走行はフラフラと蛇行気味ではありますが、それでも互いの動きは感じ取っているようです。Aくんが一輪トロッコをグッと押すと、Bくんも続いてグッと押す。互いの動作を見て確かめながら、交互に同じ動作を何度も繰り返し、一輪トロッコを押していきました。
 明日以降、その日の「ご気分」でお互い、どのように遊ぶかわかりませんが、少なくとも、今日は楽しい時を共有したはずです。きっと「友だち」ってこんなふうに見つかっていくものなのでしょうね。
 ちなみに、こうした姿、つまり、言葉でのやりとりよりも、互いの動作を感じ取り、波長を合わせる姿を「動作共鳴」などと呼ぶことがあります。こうした姿も幼児期の特徴のひとつです。
 楽しいことを身体で感じ合う、また響き合う中で、お互い、気が合い、友だちになっていく。そんな姿が増えていくことも今後の楽しみになりそうですね。
2023年05月18日