当たり前だけど5歳児と4歳児は違うよね・・・

 始園式の際、在園児の子どもたちと、新入園のお友だちをどのように迎えてあげようかと話し合いました。
 すると、年長5歳児から、こんな声があがりました。
  「困ってたら、教えてあげる!」
  「手をつないであげる」
 なるほど~! さすが年長さんですね。
 新入園児の姿を思い浮かべながら、できる限りことをやってあげたいと考えてくれています。本当に頼もしいですね。
 また、「先生に教えてあげる」といった声も聞かれました。
 お世話をしてあげたいけど、自分の力だけでは解決できないこともあるだろう。だから、困っていたら、先生に知らせてあげたいんだ・・・。きっと、そんな気持ちだったのでしょう。トイレのことも心配してくれていたようです。確かにそうした状況もありますよね。本当によく考えているな~と感心させられました。これから起こることを幅広く想定し、対応を考えていけることも、5歳児らしい姿として認めていかねば、と思いました。
 そんな時、年中4歳児の女の子から、こんな声があがりました。
 「トイレにオバケがいるけど、こわくなくて・・・
 エッ?ちょっと待って!いったいの何の話をしているの?
 一瞬、そう思いましたが、よく聞いてみると、トイレの話題や、困ることなど、私と5歳児のやりとりを聞く中で、連想したようです。ここに、4歳児と5歳児の違いがあると思うのですが、みなさんはいかがお感じでしょう?
 個人差はありますが、5歳児になると、話の文脈を理解した上で、自分の考えを発言できるようになります。だから、クラス全体で話し合っても、テーマを逸脱せず、合意形成できることも増えます。ところが、4歳児はまだまだそうはいきません。
 ただ、3歳児のように文脈に頓着せず、「ボクが~」「ワタシが~」と自己主張する姿とは異なります。話題となっているテーマや文脈に対する意識はあるのです。でも、発想や発言内容にはまだまだ自己中心性も残っているわけです・・・。この辺が4歳児の特徴を把握することの難しさ、そしてオモシロサなのかな・・・と思います。時折、黙って子ども同士のやりとりを見聞きしてみると、意外な発見があるかもしれませんよ
2023年04月12日