4月の想い出

 怒濤の4月が終わります。本当にいろいろなことがありました。初めての園長職のため、困ること、悩むことも多く、うまく乗り切れた自信はありません。ご不安、ご不満をお持ちの親御さんもたくさんいらっしゃることでしょう。本当に申し訳ありません。今後も精進し、園長職に邁進したいと思います。
 ただ、楽しいこと、うれしいこともたくさんありました。特に、子どもたちとのかかわりは、改めて、その魅力に気づかされることも多く、本当に楽しかったです。
 こうした中、特に印象に残っているのは始園日の5歳児Aちゃんの姿です。
 お母さんと手をつないで登園してきたAちゃんは、正門までは足取りが重い感じでした。
 ところが、正門を抜け、新しい年長組の部屋の前に○○先生が居ることを見つけると、「あっ!○○先生だ!うれしい!」とお母さんから手を離し、走り出していきました。年長組になると担任が交代することは知っていたAちゃんですが、誰かがわからず、不安だったのでしょう。でも、前年も年長組であった○○先生が、そのまま担任であることを知り、不安は解消されたようです。私もホッとしました。

 誰しも、環境の変化には不安を感じます。ただ、人は不安の中でも「こうなったら良いな・・・」と願いを持ちます。それが実現すると不安は期待に変わるわけです。Aちゃんも、きっとそうだったのだろうと思います。また、人は見通しが立つと前向きになります。Aちゃんの姿はそんなふうにも見えました。

 5月以降も願いや期待が実現する生活、また、見通しが持て、意欲的に行動できる姿がたくさん見られるよう、保育を充実させていきたいと思います。

2023年04月30日