年甲斐もなく、泣いた話

 入園式であいさつする際、不覚にも泣いてしまい、しどろもどろになってしまいました。保護者の皆様、本当に申し訳ありませんでした。では、なぜ年甲斐もなく、涙が出たのか・・・。

 新入園のお子さんの中には、部屋に入ることや、親御さんとは別のイスに座ることをためらい、泣く姿が見られました。もちろん、ほかのお子さんも涙は流さないものの、不安がいっぱいだったことでしょう。そんな姿を見て、「入園させるのが早すぎたかな・・・」「来週から無事登園してくれるのかしら・・・」など、不安・戸惑いを感じた親御さんもたくさんいらしたことでしょう。

 「入園」という巣立ちを応援したいと思いながらも、かわいいわが子、そして愛おしいからこそ、そんなにスッキリとは割り切れない。自分の子育てを振り返っても、親って、そんなふうに心が揺れるものではないか・・・と思うのです。それだけに、園が「大丈夫ですよ」「安心してお委ねください」と言ったところで、すぐには安心できないでしょう。でも、園として、立ち止まるわけにはいきません。一日も早く、親御さんが本当の意味で安心し、大切なわが子の教育を本園に委ねていただけるようにしていかねばなりません。でも、不安を見せるわが子を前にする親御さんに、どうしたら安心していただけるのか・・・。入園式の最中、そんなことをずっと考えていました。

 そんな時、在園の年長5歳児(みどり組・きいろ組)と年中4歳児(もも組)の子どもたちが「チューリップ」を歌い出しました。昨日の始園式で「新しいお友だちが知っていそうな歌をプレゼントしてあげよう」と決めたものでした。大合唱というよりも、“しとやかな音色”を奏でる子どもたち。その歌声に感激・感動し、思わず涙が出てしまったのです。

 「なんて素敵な歌声、そして頼もしい姿なのだろう。そうそう・・・、今日、わが子の入園を迎えたお母様、お父様。皆さんのお子さんもあと1年、2年したら、年下の友だちに、こんなふうに思いやりの心をもって、素敵な歌声を披露するはずです。だから、心配しないでください。期待してください。園も、ご期待に添えるよう、一生懸命頑張らせていただきます。」

 そんな思いを巡らせていたら、年甲斐もなく、涙が出てしまったというわけです。皆さんに、うまく伝わると良いのですが・・・。 

 ダラダラ書きですいません。ブログって、もう少し簡潔に書くものなのかな~~??

2023年04月08日