「同じ」がうれしい

 「リス、作ったの!」
 4歳児のAちゃんがうれしそうに見せに来てくれました。
 しかし、大人の私から見ると、あまり、リスっぽくは見えませんでした。顔の部分は愛らしく作られてはいるのですが、リスらしい胴体や手足はありませんでした。
 「リスなんだ・・・」
 思わず、そうつぶやくと、
 「そう!ホラッ、同じでしょう!」
 Aちゃんはリスの尻尾を結んだ後ろ髪に重ねて見せてくれました。確かに、リスの尻尾はAちゃんの結んだ髪の毛と同じように見えました
 (写真ではちょっとわかりにくいかな~?)
 4歳児は象徴機能(イメージと言い換えてもよいかもしれません)が強化される時期と言われます。そのため「見立て」の世界がとても豊かになります。
 ただ、見立てにはきっかけも必要です。今日のAちゃんは結んだ髪の毛がお気に入りでリスの尻尾と同じように作れたことがうれしかったようです。
(もしかすると逆、つまりリスが先かもしれませんが・・・)
 これからも、お気に入りと同じものを見つけ、イメージの世界を広げてくれるといいですね。
2023年06月14日